最近SNSや動画サイトで、カラフルで大きな手作り石鹸を見かけることが増えました。海外のソーパー(石鹸作りをする人)たちが作る石鹸は見た目も華やかで、まるでスイーツのよう。ですが、「安全に使える石鹸」と「見て楽しむだけの石鹸」とがあるのをご存じでしょうか?
ここでは、海外の手作り石鹸と、日本で挑戦出来るソープベースについてご紹介します。
注意喚起
人の手や顔や体を洗う石鹸は、手作りであっても「医薬品医療機器等法(旧薬事法)※1」上の「化粧品」です。 「雑貨」という表現もよく目にしますが、人の手や顔や体等を清潔にすること等を目的とした物は、「医薬品医療機器等法」の「化粧品」に該当します。
水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)は劇物に指定されており、使用が積極的にしない方がいいという見解もあります。禁止物ではありません。水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を使う時は劇物ですので手袋やゴーグル等を使って目や肌に触れないよう充分注意して作業して下さい。少しでも不安や疑問があれば、石鹸を作らないで下さい。
ちなみに衛生上で最も気を付けなきゃいけない一位は医療、二位は飲食、三位は美容だったかな・・・?
海外の手作り石鹸の種類
観てる分には楽しいのですが、肌に合うかどうかはまた別です。
コールドプロセス石鹸(Cold Process / CP)
植物油(オリーブオイル、ココナッツオイル等)と苛性ソーダを反応させて作る、最も本格的な石鹸。反応後に4〜6週間ほど熟成させる必要があります。
熟成が済んだ石鹸は保湿力の高いグリセリンを含み、肌にもやさしいのが特徴です。
ただし、未熟成のままではアルカリが残っていて危険な場合も。
メルト&ポアソープ(Melt & Pour / MP)

すでに出来ている「ソープベース」を溶かし、好みで香りや色を加えて型に流すだけ。苛性ソーダを扱う必要がない為初心者でも安心。熟成期間が不要で、冷え固まればすぐに使えます。
安全に楽しむ為のチェックポイント
- 作り方を確認:
CP石鹸なら熟成が必要、MPソープならすぐ使用可能。 - 熟成の有無:
「すぐ使えるCP石鹸」は危険信号。 - 成分表示:
植物オイル主体なら安心。合成香料や添加物が多い場合は注意。 - 見た目:
カラフルすぎたりラメ入りのものは観賞用の可能性大。 - 情報源:
動画やSNSよりも、専門書や信頼出来るサイトを参考に。
海外動画で見る“大きな石鹸”の正体
- 木箱や大きな型で仕込んだCP石鹸のブロック
- 透明や白いMPソープベースの塊
- 工場で加工される業務用の石鹸原料
動画映えするのはこのあたりが中心です。実際に使う石鹸は、きちんと熟成や仕上げがされているかどうかが大切です。
日本で買えるソープベース
- マンデイムーン:
無添加タイプや植物性ベースあり。
- カフェ・ド・サボン:
シアバター入りやオーガニックタイプ。


- Amazon・楽天:
「グリセリンソープベース」「MPソープ」で検索可能。
種類も豊富で、透明タイプならハーブや花を閉じ込められ、ホワイトタイプなら色付けも楽しめます。
MPソープの作り方(簡単4ステップ)
- ソープベースを小さくカット。
- 電子レンジや湯煎で溶かす。
- 好みで精油やハーブ、色材を加える。
- 型に流して固める。
熟成不要なので、冷えて固まればすぐに使えるのが魅力です。
まとめ
- CP石鹸は本格派、保湿力◎。ただし熟成必須。
- MPソープは初心者向け、安全で手軽にオリジナル石鹸が作れる。
- 海外動画の“大きな石鹸”は、ほとんどがCP石鹸かMPソープベース。
- 実際に作る時は、信頼出来るベースや材料を選ぶのが安心。
廃油石鹸とかも気になりますね〜。何にでも使えるそうですよ。終わり。
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