はじめに
かつて日本中を騒がせた「STAP細胞」。
“夢の万能細胞“と呼ばれ、一時はノーベル賞候補にまで取り沙汰されたその技術は、結局のところ「再現性がない」として科学界から否定され、消えていった――はずでした。
ところが最近、SNSや動画投稿サイトでは「STAP細胞は実は家庭で簡単に作れる」という驚くべき情報が拡散されています。その中心にあるのが、”玄米乳酸菌“という発酵飲料です。
果たしてこの主張にはどんな意味があるのでしょうか?本当に私たちの手でSTAP細胞が蘇るのでしょうか?
今回は、その真相をスピリチュアルな視点も交えながら解き明かしていきます。
STAP細胞とは何だったのか
2014年、小保方晴子氏によって発表された「STAP細胞(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency)」は、酸性の液体に浸す等の単純な刺激で、成熟した細胞が初期化(万能細胞化)するというものでした。
これは、iPS細胞やES細胞と並ぶ「再生医療の切り札」とされ、大きな期待を集めました。しかしその後、論文の不備、データの改ざん疑惑、再現実験の失敗等が重なり、STAP細胞は科学的に否定されました。
「家庭で作れるSTAP細胞」という噂の出所
とあるSNS投稿では、こう語られています。
STAP細胞は元々熊本大学で研究されており、理化学研究所に引き継がれた。
核心となる培養液は「玄米乳酸菌」であり、小保方氏は偶然これを使ってSTAP細胞を生み出した。
製薬業界の利益を脅かす為、封印されたが、今は特許化され、限られた人しか知らない。
つまり、「STAP細胞は隠されたが、実は簡単に再現できる。その鍵が”玄米乳酸菌“だ」というのです。
玄米乳酸菌とは?
材料とレシピ(噂に基づく)
材料 | 分量 |
---|---|
無農薬玄米 | 1合 |
天然水 | 1.5L |
天然粗塩 | 15g |
黒砂糖 | 45g |
作り方(3ステップ)
- 水0.5Lに玄米を入れて1日天日干し
- 塩と残りの水1Lを加えて更に1日
- 黒砂糖を加えて、3〜5日間天日干し
完成した液体を飲むことで、「体内のSTAP細胞が活性化し、細胞の若返りや再生が始まる」というのが主張の核心です。
スピリチュアルな視点から見る「若返りの菌」
古来より、発酵食品は日本人にとって「生命力を養う存在」でした。味噌、納豆、ぬか漬け――どれも「微生物の力を借りて、食物を再生・変容させる」ものです。
その視点から見ると、「玄米乳酸菌」が私たちの体にポジティブな変容をもたらすという思想は、一種のアルケミー(錬金術)的な響きを持っています。
更に、「医療業界による情報統制」「特許による封印」等の主張は、スピリチュアルや陰謀論の世界でしばしば語られる”真実の隠蔽“という構図と合致します。
結論:信じるかどうかは「自己責任」と「バランス感覚」
玄米乳酸菌を作って飲むこと自体は、健康に良い可能性もあります。
しかし、「STAP細胞が作れる」「細胞が若返る」等の断定的な主張には慎重になるべきです。
現代医学とスピリチュアルな感性のバランスを持ち、自分自身の直感と知識の両方を大切にしながら、情報を受け取っていく姿勢が求められます。
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