満州国と『竹内文書』が語る五色人の謎

神々の歴史

はじめに

今回は1930年代に誕生した「満州国」の成り立ちと、日本の古史古伝『竹内文書』に記されている「五色人(ごしきじん)」の謎について、考察を深めてみたいと思います。

表向きは全く関係のなさそうなこの2つのテーマですが、「色」にまつわる神話や民族観を紐解くと、思いがけない接点が見えてくるのです。

満州国と女真族の歴史

かつて中国東北部に存在した満州国は、1932年に旧日本軍が建国した傀儡政権(かいらいせいけん)でした。

傀儡政権とは

名目上は独立国でありながら、自国民の利益と意思を代表して統治を行うのではなく、実質的には他国の意思に従って統治を行う政府をさして用いられる名称。

この地には元々「女真族(じょしんぞく)」と呼ばれる民族が住んでいました。彼らは漢民族とは異なり、遊牧騎馬民族の流れをくむ存在で、荒涼とした満州の地に根付いていました。

女真/女直
世界史の窓 appendix 用語とヒント

満州とはどこか?

1932年に日本が設立した「満州国」は、日本の対ソ連防衛戦略と資源確保の一環であり、民族融合を掲げた国家でした。

国旗の五色(赤・青・白・黒・黄)は、清朝以来の「五族協和」思想、つまり満州族・漢族・モンゴル族・回族・朝鮮族の共存を表しています。

ここでの「五色」は中華思想の「五方五色」や五行思想(木火土金水=青赤黄白黒)とも関連し、それぞれに方角と属性が割り振られてきました。

この思想は東アジア文化圏に深く根差しており、日本にも影響を与えています。

満州は現在の中国東北3省、すなわち遼寧(りょうねい)、吉林(きつりん)、黒竜江(こくりゅうこう)を指します。ソビエト連邦との国境に近い為、地政学的にも重要な拠点でした。

東北部は荒野のような地帯であり、人が住むにはあまり適した土地ではなかった為に、当時の王朝もこの地を治めることもなかったようです。

しかし、当時のソビエト連邦が徐々に力を持ってきたこともあり 1932年に旧日本軍がここに傀儡政権を建て、「満州国」として独立させました。

満州国の国旗と中国思想の「五色」

満州国の国旗には、5つの色が使用されていました。これは単なるデザインではなく、中国古来の五行思想や方位信仰に基づいています。

・東:青龍 → 青
・西:白虎 → 白
・南:朱雀 → 赤
・北:玄武 → 黒
・中央:黄土 → 黄

この五色の思想は、古代中国における世界観を示しており、中央である「黄」は、漢民族の中心性を象徴しています。

ここから縄文時代の「五色人 (ごしきじん) 」という発想が出てきたようですね。

『竹内文書』に記された「五色人」とは?

日本の古史古伝の一つ『竹内文書』には、「五色人(いついろひと)」という人類の起源について記述されています。

「かつて世界は五色人が占めていた。
それは『黄人』『赤人』『青人』『白人』『黒人』である。」

主な民族の例
黄人日本人、モンゴル人等アジア系
赤人ネイティブアメリカン、古代ユダヤ人等
青人ポリネシア人、ハワイ先住民等
白人ヨーロッパ人、オーストラリア人等
黒人中東・アフリカ人等

黄色人種が「地上の中心」とされる思想は、中国思想とも共通しており、興味深い一致です。

赤人・青人とは何者か?その正体に迫る

黄・白・黒は現代の人種区分に合致しますが、「赤人」「青人」は現実の肌の色には対応していません。ではこの2種族の正体とは?

赤鬼・青鬼がモデル?

一説では、日本の伝承に登場する「赤鬼」「青鬼」が赤人・青人の原型であるとも言われています。

これらの存在は、かつて山に住んでいた先住民や異種族の名残かもしれません。

これはYouTuberキヨの青鬼実況中継。爆笑した。

ウールピットの怪事件と「異人種」の可能性

12世紀のイギリスには、「緑色の肌を持つ子ども」が発見されたという不思議な事件が記録されています。

この「ウールピットの怪事件」で発見された子どもは「太陽のない国から来た」と語ったと言われています。

これが示唆するのは、「この世界には私たちが知らない異なる人種・種族がかつて存在していたかもしれない」ということです。

天空浮舟で世界へ旅立った五色人たち

『竹内文書』によれば、五色人は日本で創造され、天空浮舟(あめのうきふね)に乗って世界へ旅立ち、各地の先住民となったといいます。

その例としては、

・古代ユダヤ人
・シュメール人
・ネイティブアメリカン
・エスキモー
・アイヌ民族
・琉球民族

等が挙げられています。

五色人が集った聖地「幣立神宮」

五色人が世界へ旅立つ前に集った場所が、熊本県山都町にある「幣立神宮(へいたてじんぐう)」だとされています。

この神社には、世界の創造神「大宇宙大和神(オオトノチオオカミ)」が祀られ、五色神面(ごしきしんめん)という五色人の祖神を模したお面が奉納されています。

幣立神社の五色人祭へ行ってきました – 【公式】金芳醤油釀造元
竹内文書と幣立神宮に伝わるもうひとつの高天原神話「五色人文明」/世界の新七不思議|webムー 世界の謎と不思議のニュース&考察コラム
超常現象研究の第一人者・並木伸一郎がセレクトした〝世界の新七不思議〟をご案内! 今回は〝日本の超古代文明〟の七不思議に選定したなかから、幣立神宮に伝わる五色人文明を紹介します。
宇宙の神様を日本で唯一お祀りしている神社/幣立神宮(熊本県)
毎月のように日本各地を一人旅しているのですが、5月は初めて熊本に行ってきました!その熊本旅行では、ずっと行ってみたかった念願の「幣立神宮」にお邪魔してきました⛩なぜここにずっと行ってみたかったと言うと、お世話になっている熊本出身の方から、幣...

五色神面に刻まれた神々の表情

・驚(おどろき)
・攻(せめ)
・迷(まよい)
・律(のり)
・慢(おごり)

5年に一度、世界中の人々が集まり「五色人祭」が行われています。まさに人種や国境を超えた神事です。

五色人が消えた理由と「人類リセット」

五色人が何故歴史から姿を消したのか?その答えも『竹内文書』に記されています。

大洪水による人類の滅亡

かつて地球全体が海に覆われる大災害が発生し、人類の大多数が消滅。空飛ぶ船で生き延びた者もいたものの、五色人はその数を大きく減らしたと言います。

この記述は、聖書の「ノアの方舟」にも通じます。

終わりに:太古の記憶が示す未来

私たちは現代人として、五色人の存在を「神話」として片付けがちです。しかし古代の神話や文献には、人類の失われた記憶が刻まれているのかもしれません。

人種のルーツを辿る旅は、自分たちのアイデンティティを見つめ直す旅でもあります。

五色人とは、私たちの太古の祖先であり、未来を照らすヒントかもしれません。


あなたは、どの色の記憶を持っていますか?

コメント