はじめに
日本神話において道開きの神として知られる「猿田彦命(さるたひこのみこと)」と、世界宗教の中心人物である「イエス・キリスト」。一見無関係に思える両者ですが、一部の民間伝承や秘伝文書において、この二柱は奇妙なまでに交錯し、同一視されることさえあります。
この記事では、『古事記』や『正統竹内文書』等に基づく神話的・伝承的資料を手がかりに猿田彦命とイエス・キリストの関係性について深く掘り下げていきます。これだけは言っときますが、これまで幾度となく古事記や他の書物について触れてますが全てがその通りなわけじゃないことを踏まえて下さいね。
行きましょう↓
猿田彦命とは何者か?
日本神話における猿田彦命
猿田彦命は、『古事記』『日本書紀』に登場する神で、天照大神の命を受けて地上に降りた瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)一行を、
天から葦原中津国(地上)まで案内した「導きの神」「道開きの神」とされています。

・顔は赤く、鼻が高く長い
・光り輝く姿で、天と地の境に立っていた
・天宇受売命(あめのうずめのみこと)と結婚した
これらの描写は、当時の日本人とは異なる風貌を示しており、「異人」「渡来人」とする説もあります。
正統竹内文書における猿田彦=イエス説
「猿田彦命=イエス・キリスト」という説は、主に『正統竹内文書』やその口伝に基づいています。
正統竹内文書とは?
『正統竹内文書』とは、竹内家に伝わるとされる古代文書で、日本の天皇家以前の「神代」の歴史や、地球外文明との関わり日本から世界文明が広がったとする記述がなされています。
その内容は学術的には否定されていますが、神話的・スピリチュアルな領域では一定の支持を得ています。
武内睦泰氏は、猿田彦についてこう語ります。
「猿田彦はイエス・キリストだと思います。」
猿田彦とイエスの共通点
猿田彦命 | イエス・キリスト |
---|---|
赤い顔・高い鼻(異相) | 中東系の風貌 |
天孫降臨を導く | 人々を「神の国」に導く |
道を開く神 | 「私は道であり、真理であり、命である」(ヨハネ福音書) |
天宇受売命と結婚 | マグダラのマリアとの関係説(非正典) |
伊勢の神として祀られる | イセ=イスラエル説との関連 |
地上の神々の仲介役 | 神と人間の仲介者 |
天宇受売命(あめのうずめのみこと)とは?
天宇受売命(あめのうずめのみこと)は、日本神話に登場する女神で、天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に隠れた際に、踊りをして大神を誘い出したことで有名です。また、芸能や芸術の神として崇敬されています。
正統竹内文書では、「天宇受売命」は「猿田彦」の妃となったとされています。
これらの共通点から、「猿田彦命=イエス・キリスト(もしくはその化身・兄弟)」という説が浮上しています。
「猿田彦はユダヤ人だった」という説。
この説の背景には、「日本人とユダヤ人は祖先が同じではないか」とする「日ユ同祖論」があります。
日ユ同祖論とは?
・日本の神道とユダヤ教に共通する祭儀や器具(鳥居=契約の門、神輿=契約の箱)
・神道の祝詞とヘブライ語の類似
・伊勢(Ise)とイスラエル(Israel)の音の近似
・剣・鏡・勾玉の三種の神器と旧約聖書の「神の箱」の内容の類似
猿田彦が高鼻・赤顔という中東系の外見を持っていたという記述や、伊勢に祀られていることから、ユダヤ人(もしくはその文化圏)であったという仮説も唱えられています。
日本には天狗伝説と言われるものがある
この語源となったのがキリストだったのでは?と説があります。
日本に伝わる伝説の中で、キリストは空飛ぶ船で日本にやってきたとされており、その乗ってきた船のことを天空母 (てんくうぼ) と呼んでいたそうです。おそらく天空浮船 (あめのうきふね) のことでしょう。
山に登って来たイエスは村に降りてきます。その時のイエスの顔は、日本人よりも色素は薄そうなイエスは真っ赤に日焼けしていたようでそれを見た日本人はびっくりし、「てんくうぼの人は長い鼻、顔が赤い」と噂が広まりました。日本人に比べたら鼻は高く、更に空から来た人ですから翼が生えていると思われても自然です。
その「てんくうぼの人」の噂がどんどん派生し、顔が真っ赤の鼻が長い翼の生えた生き物のことを「天狗 (てんぐ) 」 と呼ぶようになったのではと噂されています。
イエスの日本渡来伝説と青森の「キリストの墓」
青森県新郷村(旧・戸来村)には、「キリストの墓」が存在します。
新郷村の伝承によると
・イエス・キリストは十字架で死んだのではなく、弟のイスキリが身代わりになった。
・イエスは日本に逃れ、戸来村で「十来太郎大天空(とらいたろうだいてんくう)」として生活。
・現地女性と結婚し、子孫を残した。
・その子孫が沢口家であり、キリストの兄弟であるイシキリと共に来日したという驚くべき伝承も存在しています。
・最後は106歳で亡くなり、墓が築かれた。
この「キリスト日本渡来説」は、口伝・地名・風習・墓の存在などを根拠に、一定の注目を集めています。
猿田彦とイエスは同一なのか?
これは、現代学術では支持されていない仮説です。だが、次のような解釈が可能です。
可能性①:同一人物説
猿田彦=イエスであり、日本に渡来し、天照の時代の精神的な導師となった。
可能性②:役割的同一説
イエスのような「神と人を繋ぐ役割を持つ聖者」が、猿田彦として神格化された。
可能性③:文化伝播説
中東(ユダヤ・キリスト教文化)から渡来した人物・集団が、日本神話に統合された。
神話の奥に潜む普遍性
猿田彦命とイエス・キリストの比較を通して見えてくるのは、「導きの存在」「霊的仲介者」「神と人間を結ぶ者」という共通テーマです。これは宗教や文化を超えて、人類が求め続ける「超越的導師」の普遍的な姿かもしれません。
現代の私たちはそれを「神話」や「伝説」として読むことで、古代人の世界観や信仰、そして未来への希望に触れることが出来るのです。
最後に。猿田彦という人物は、古事記に記されている神話時代の人物です。
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